出版までの経緯
本を出版したい!
それも、本屋さんに並ぶ本
・・・というのが、私の大きな夢でした。
以前に、オンデマンド出版(希望者の注文に応じて印刷・製本して販売する。在庫を持たず小口の注文にも対応できる出版)は、経験しましたが、やはりそれでは大満足とはならず。
ただ、その夢を叶えるには実際どうしたらいいかはわからなかった。
・・・けれども、諦めてはいない。 ずっとそんな状態でした。
絶対に叶えられる!とも、絶対無理!とも思ってはいなくて。
とっても力の抜けた状態だったんです。
「力は抜けているけれど、アンテナは立てておく」そんな感じかな?
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ある日、出版社の『出版オーディション』というのがネットの情報で。
友人が出版したことのある出版会社だったので、「怪しいかも」笑 なぁんて心配はなく。
締め切り日が迫っていたこともあり、すぐさま応募しました。
この時に、すぐ行動に移せたのは思いが強かったから。
それは出版に対する思いではなく「ごきげんで優しい世の中にしたい!」という思い。
「女性がごきげんなら男性もごきげん♪そうしたら、自然に子どももごきげんに育つ」
そうお伝えし始めて10年以上。会う人会う人、ブログやFBで言葉にしてきて。
この10年があったからこそ、すぐ企画書を書くことができた。
出版に対する準備はできていなかったかもしれないけれど、
「思いの強さ」と「継続」この2つがすぐ行動に移せたポイントかもしれません。
第一次審査と、二次審査はメールのやり取りでした。
内容はどうだったか・・・実はあまり覚えていないのです。
ただただ、世の中をごきげんにしたい!そのために私は女性をごきげんにする。
その思いだけ。
最終審査が東京の出版社で。年末、確か12月にありました。
世の中がコロナで騒がしくなる直前で、まだまだ移動ができ人が集まることのできたギリギリ。
・・・て考えると、この時の出版オーデションを受けることができたこと自体がラッキーだったなと後になってから。
どれくらいの人が集まっていたのかあまり記憶にないのだけれど(笑)
面接時間はひとり10分もなかったような。
その短い時間で本にしたい内容を伝えきる。
↑と聞くと「え~~~~~!」という声も聞こえてきそうですが、私は「よしっ!」
私の得意なことは、笑顔(←笑顔が真顔と言われるほど!)でゴキゲンマインドを伝えること。
(これだけで、40代は過ごせていたような気もする)
「自信」とは違うんです。
どうして緊張するかというと、「上手くやろう!」とするから。
私は、あるときに「上手くやるってなんだ!?」と考えた時期があって。
(このことは、また別に詳しく書きますね)
上手くやるも何も、とにかく一生懸命やる。ただただ それだけ。それならできる。
企画が通ってから
私の想いを込めた10分弱。
その想いが通じ、結果は準グランプリ!出版が決まりました。
すごく すごく嬉しかった。
やった!夢が叶った!そんな気持ちにも一瞬なりました。
でも、まだなんですよね。
「本屋さんに並ぶ本を出版すること」が夢で、この時点ではその権利をもらえた。
そういうこと。
実は・・・ここからが大変だったんです。
出版が決まり、いざ「さて、どんな本にしていきましょうか?」となり。
いつも通り、意気揚々とこうこうこんな内容の本!と伝えるも、なかなか「ではそれで!」にはならなくて。
そうなると、私の良くないクセが出てしまい自分の軸がブレ始めてしまったんです。
小さい頃から本が好きで、文章を書くのも苦にならず。読書感想文や将来の夢、弁論大会etc.
数々の賞をいただいていたものだから”文章を書くのが好きで得意”なぁんて思っていたのですが、
それが、ガタガタガタ~と崩れ落ちていきました。
「本屋さんに並ぶ本」を出版するって、夢みたいなことではないんだ。大変なことなんだということに初めて気づきました。
それでも、それでも!「がんばらなきゃ!」の気持ちでお伝えするんですが、毎回結果は同じ。
落ち着いて今、その頃のことを振り返ってみるとわかるんです。
「それは違う」と言われても「いや、私はコレでいきたい!」と通せばよかった。
(もしかしたら、私がそう言うのを待っていてくれていたのかも知れないし)
だんだん、書きたいことよりも編集長に気に入られる、OKがもらえる内容を!なんていう思考の企画が
通るわけがないんですよね。
・・・で、どうしたかというと実は、一旦何のアクションも起こさない時期があったんです。
久しぶりに打ちのめされた感。
そんな中で「ごきげん」な本・・・書けないですよね(笑)
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でね・・・ホントのホントの後日談。
この時期に今のhumをオープンさせたのです。
この頃の私は、「自分」とすごく向き合っている時期でした。すごくモヤモヤとしていたし。
「自分の好き」を通している方のお店に足を運んだり。
散々好きなことをしてきたし、やりたいこともやれている。幸せだし、感謝もしている。
それなのに・・・
どこか、違うんです。
humを再オープンする1年くらい前、行く先々で以前のhumのお客様と会う事が続き、
「あ!humのなおさん!」とか「あれ?humさん」なんて声をかけられて。
「本当にやりたいこと」そう言ったら、私は「hum」しか浮かばなかった。
家族にも、その想いを伝えて。
自分の勝手でhumを閉めておいてやっぱりもう一度humをやりたい!
そう伝えるのは正直、ドキドキしたけれど。
あ!!!もしかしたら、本のこととちょっとズレてきているかも!
話を戻すと(笑)本が書けないときにhumをオープンしたんです。
だから、本が書けない罪悪感もこのときは全くなくて。
・・・というか、
hum⇒86⇒8月6日にオープンしたい!なんて思いついちゃったものだから物件を見つけて2ヶ月。
内装作業にとりかかって1ヶ月で完成させないといけない!
だから、ホントにバタバタ忙しくって。他に何も考えられなかった。
無事、8月6日にお店を再オープンすることができた後は毎日楽しくて。
胸がチクッとしながら、こんなことしたい、あんなこともしていこうってワクワク。
「今は、やることがある」と胸の痛みに気づかないふりをしていたけれど、
humをオープンして半年、少し落ち着いてくるとその「チクッ」はごまかしきれなくなってきていました。
再オープンしたhumでお客様と会いお話をしてお帰りを見送る。
お見送りの際、ペコリとしながら
「ありがとうございます。どうぞごきげんで!」心の中で唱える。
その度に、本のことがチラつくんです。
それでも、半年近く連絡もせずほおっておいて今さらなんて連絡するんだ?と。
「何て言われるだろう」・・・という不安はモチロンありました。
そして、「言われるのは当たり前だろう」とも。それくらい失礼なことをしてるわけだから。
でも・・・
でも・・・
でも・・・
「ゴキゲンマインドを伝えなくていいの?」
そして、何より「私はどの選択をしたらごきげんでいられるの?」
そう考えたら、
素直に謝罪。そして、やっぱり書かせて欲しい旨を伝える!
これしかなくて。
編集長(社長)に、そのままの素直な気持ちをメッセージしました。
ドキドキはモチロンしたけれど、
「こう言って欲しい」「こうなって欲しい」は自分にとって都合のいい
それこそエゴで。とにかく謝って、そして書きたいと伝えなきゃと。
そうしたら、「もう一度書きたい」というメッセージに、
「はい、もちろんです。」
そのひと言の返事の温かさに、涙がぽろぽろ。
あらためて、「がんばろう!」そう思えた瞬間でした。
話がしやすいように、女性編集者の方を担当にもしてくださったこともあって
以前よりもやりとりがスムーズに。
書き進めていく自分なりの「やり方」みたいなものにも気づけたことも大きかったかな。
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で、ここからスムーズに書けたのか・・・といったらそうではなく(笑)
230ページ書き切るのは、やっぱり大変でした(←内緒)
もう、二度と「文章を書くのが得意!」とは言いません笑
本に込めた想い
「ごきげんで優しい世の中にする」のは夢・・・というよりも
私の使命です。
本(P222~)にも書きました。
平和な世の中
安心安全な世の中
優しい世の中
表す言葉は違っても思い描いている希望の世界はみんな同じ
それなのに、「誰かがやってくれる」のを待ってはいませんか?
「誰かがやってくれる」みんながそう思って押し付け合いをしていても
なんにも変わりません。
その理想とする世の中にするのは、他の誰でもない!自分自身だということに
一人一人が気づかないと。
政治家や有名人や、お金持ちの人が世の中を変えるわけではありません。
何か特別な能力が必要とか、多額のお金がかかるわけでもないんです。
世の中が一気に変わる方法。それは・・・
今、目の前にいる人に優しくする
ただそれだけ。
世の中の人が、みんなこれができたら即!世界平和です。
「そんなことで・・・」と思う人もいるかもしれない。
でも、「そんなこと」ができなくて何ができるんでしょう。
難しいことを言えば「それは難しくてできない」
簡単なことを言えば「そんなことで・・・」
そう思ってはいないか自分自身に聞いてみて下さい。
この本は、「ごきげんで優しい世の中」にするための第一歩。
自分に優しくする、自分の機嫌は自分でとれるようになるための28日間レッスン。
あなたが、「自分に優しくできない」「自分の機嫌すら自分でとれない」として、
あなた自身が幸せを感じられない人生を選ぶのははあなたの選択。あなたの自由です。
でも、それであなたの望む「幸せな世界」が創れなくなってしまうとしたら?
あなたの家族(かわいいペットちゃんを含みますよ)やお友だち、大好きな人、「推し」のいる方も多いですよね。
その大切なみんなが、安心安全に暮らせる世の中にするために、
まずは自分に優しくする。その時、その時、目の前にいる人に優しくする。
↑これだけをしてください。
私は、ごきげんで優しい世の中にしたいです。
だから、これからも
女性がごきげんなら男性もごきげん♪
そうしたら、自然に子どももごきげんに育つ
そうお伝えし続けます。
この本が、世界を変えるきっかけの1冊になりますように。
humが、世界を変えるきっかけの場所になりますように。